脂肪細胞は一度増えると2度と減らないんだって

白色脂肪細胞の特徴
http://www.municipal-hospital.moriyama.shiga.jp/kyoshitu/obesity/obesity-4.html
1)、 脂肪細胞の数は、250億個〜300億個。肥満者では400〜600億個にもなる。脂肪細胞の直径は,10μmから20μmまでさまざまであり,エネルギー過剰状態になると細胞の直径で20倍、容積で400倍までなる。
2)、 貯蔵型のエネルギーになっているのは、中性脂肪(トリグリセライド)。中性脂肪がエネルギーとして脂肪細胞内に蓄積される。活動エネルギーが足りなくなると、脂肪細胞から中性脂肪の形でエネルギーを全身に供給する。
3)、 ほかの細胞と異なり、いったん脂肪細胞の数が増えると、ほとんど死滅しない。そのため、ダイエットのためには脂肪細胞の数を増やさない体作りも重要になります。
(注) 防煙小僧さんのコメントによると、毎年10%くらいずつ入れ替わっているとのこと。ただし比率は変わらないので白色脂肪細胞の数自体は減りにくい、ということです。詳細・訂正は詳しく調べてから書きます。
4)、 ダイエットによって痩せても細胞自体が萎縮し、サイズが小さくなっただけで、数は減らない。つまり、またエネルギー過剰状態になると、脂肪細胞は大きくなり、肥満が復活する


脂肪細胞の数が増える時期
http://www.r-dietetics.com/sibou.htm
先程、「いったん増えた脂肪細胞の数は減らない」と述べましたが、脂肪細胞の数が増える時期は一生を通して何度かやってきます。

その主な時期は3期間あり、

第1期  妊娠末期の胎児(妊娠中の母親のエネルギー過剰摂取が、胎児の脂肪細胞の数を増やす。)
第2期  乳児期(生後1年間)
第3期  思春期

とされています。

この脂肪細胞が増えやすい時期に過剰にエネルギーを摂取すると、脂肪細胞の分裂が盛んになり、増殖型肥満に陥ります。
子供のときの増殖型肥満は、成人になって、肥大型肥満とが合わさった、混合型肥満(つまり、脂肪細胞の数が多く、サイズも大きいのです。)
という、重度肥満に移行する確率が高いとされています。

子供の肥満が、特に重要視されているのはこのためなのです。